これも突破クリエイティブ|女子高生AI りんなが、シャープでインターンしてみた

女子高生AI りんなが、シャープでインターンしてみた
「GO」を出した人
日本マイクロソフト 株式会社、シャープ 株式会社
突破した人
日本マイクロソフト 株式会社、シャープ 株式会社
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作品説明

LINEやTwitterで会話を生成する、AIなのに女子高生で話題の日本マイクロソフトの人工知能りんな。
仕事に疲れたシャープ公式Twitterが「いっそ人工知能でいい」とツイートしたことに、りんなが「代打!」と宣言したことから、女子高生がシャープにインターンにくるという企画が始まりました。

1日限定で、シャープ公式Twitterに寄せられるリプライの返信を担当するりんな。
りんなが返信した数は8時間で3万超。5年間にわたって担当者が行ってきたツイート数とほぼ同等。それは、参加者の多さだけでなく、平均1.3秒で返信されるツイートの速さが、AIを実感する機会として、ニュースに取り上げられ反響を生みました。
また、日本マイクロソフト側にも、これをきっかけにさまざまな企業から問い合わせがあり、そのいくつかは実際の運用として実現されています。

突破エピソード

インターン当時は、アメリカの人工知能が問題発言で炎上し活動停止になるなど、AIに対するネガティブなニュースがありました。
いくつかの条件付けはできるとはいえ、作った本人も含め全員が「何を話すかわからない」というのが人工知能による会話。ですが、それはすべてを管理できるわけではないという点において、SNS運営する企業がもれなく直面する問題でもあります。

SNSを運用するために大切なことは、恐れずに腹をくくり、手段を準備し、何か起こった際は真摯に向きあう覚悟を決めること。
そこで、数人による目視と、不適切な対応にはシャープ側から補足および謝罪のコメントを即座に送る対応を準備。最悪のケースを考えて、りんなをすぐに停止できるように整えました。
ですがこの対応は1.3秒に1ツイートされる膨大なリプライを前に、あえなく撃沈。Yahoo!リアルタイム検索などで、ネガティブな反応をウォッチすることに急遽変更となりました。

しかし、並行して行ってきた「背景・物語作り」が功を奏しました。
偶然のやりとりからはじまった、りんなインターンの経緯をていねいに説明しつつ、りんなのアイコンを変更。インターン中は「疲れた会社員に救いの手が現れた」「でも女子高生だった」「そして大人はその自由奔放さに振り回される」といったストーリーをシャープ公式Twitter側が語ることで、これが実験かつ遊びであることを周知しながら、フォロワーと共犯関係を築いていきました。
"AI×企業×ユーザ"の参加型企画として、許容と理解を得たおかげか、想定したような"お叱り"はほぼゼロ、一同ホッとしました。